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【病気のおはなし】
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爪水虫(爪白癬)

■症状
爪水虫(爪白癬):症例

爪水虫(爪白癬)は、水虫(足白癬)と同様に白癬菌が爪に寄生して起こります。爪の色が白色から黄色に濁ったり、爪の厚みが増して変形したり、爪がもろく崩れやすくなったりする症状がみられます。とはいえ、似たような症状の疾患は爪水虫以外にもたくさんありますので、自己診断はおすすめできません。水虫(足白癬)の場合と同じく、白癬菌の存在が顕微鏡で確認されて初めて爪水虫という診断を下すことができます。気になる症状のある方はどうぞお早めにご相談ください。

市販の水虫の薬を塗って爪水虫を治そうとされる方もいらっしゃいますが、爪は硬いため、外側から薬を塗っただけでは爪の中にいる白癬菌まで十分に効果が行き渡りません。一方で、爪水虫はかゆみなどを伴わない場合が多いために放置されることも少なくありませんが、症状が進行すると爪の変形のために痛みが生じ、歩行に支障をきたすことがあります。また、感染した爪の中では白癬菌が増え続け、そこから常に菌が排出されるため、足の水虫(足白癬)もいつまでも治らないという悪循環に陥ってしまいます。さらには、自分の体の別の場所にうつって、たむし(体部白癬)、いんきんたむし(股部白癬)、しらくも(頭部白癬)などになったり、ご家族にまでうつしてしまったりする恐れもあります。逆にいうと、ご家族で他に水虫の方がいらっしゃる場合は、ご一緒に治療なさることが大切です。

■治療

抗真菌薬の外用は水虫(足白癬)に対しては効果が期待できますが、爪は硬くて丈夫な構造をしているために薬の吸収が悪く、爪水虫には十分な効果が期待できません。そこで、足水虫の治療には抗真菌薬の内服が有効です。薬の成分が血流に乗って内側から患部に届きます。ただし、白癬菌が完全に死滅する前に服薬をやめてしまうと、残った白癬菌が再び増殖し、せっかく治りかけた爪も再び悪い状態に戻ってしまうので、治療を中断しないことが大切です。内服期間は通常3〜6カ月です。まれに肝臓にダメージを与えることがあるため、内服中は定期的な血液検査が必要です。

※以上は、一般的な症状や治療法などを記したもので、あくまで参考としてご覧ください。自己診断は避け、必ず皮膚科その他必要な医療機関を受診してください。
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